デュタステリド

30錠 4,000 円
デュタステリド(Dutasteride)は、男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大症の治療に使用される薬剤です。特にAGAの治療薬としては、ザガーロ(Zagallo)という商品名で知られています。デュタステリドは、髪の成長を促進し、脱毛を抑える効果があり、フィナステリドと同様にDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する働きを持っています。
デュタステリドの作用機序
デュタステリドは、5α-リダクターゼという酵素を阻害することで作用します。5α-リダクターゼは、テストステロンをDHTに変換する役割を担っていますが、このDHTは毛包(毛根)に作用して脱毛を引き起こします。デュタステリドは、この酵素のタイプ1とタイプ2の両方を阻害するため、DHTの生成を大幅に減少させ、毛髪の成長を促進し、脱毛の進行を効果的に抑えます。
デュタステリドとフィナステリドの違い
・阻害する酵素の範囲:
フィナステリドが主に5α-リダクターゼのタイプ2のみを阻害するのに対し、デュタステリドはタイプ1とタイプ2の両方を阻害します。このため、デュタステリドはフィナステリドよりも強力にDHTを抑制できるとされています。
・効果の広さ:
デュタステリドは、前頭部や頭頂部など、AGAの影響を受けやすい広範囲にわたる脱毛に対して、より効果的であると考えられています。
使用方法
デュタステリドは、通常1日1回、0.5mgのカプセルとして服用されます。AGA治療では、効果が現れるまでに数か月(通常3か月から6か月)が必要であり、長期的な継続使用が推奨されます。服用を中止すると、数か月以内に効果が失われ、脱毛が再び進行する可能性があります。
効果
デュタステリドは、AGAの進行を強力に抑制し、髪の密度を改善する効果が期待できます。多くの患者で、脱毛が止まり、髪が再生される効果が確認されています。特に、フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合に有効とされます。
副作用
デュタステリドの主な副作用には以下が含まれます:
・性欲減退
・勃起不全
・精液量の減少
・精巣痛
・乳房の痛みや腫れ
これらの副作用はフィナステリドと類似していますが、デュタステリドの作用が強力であるため、副作用のリスクも高くなることがあります。副作用が気になる場合は、医師に相談することが推奨されます。
禁忌と注意事項
・女性や子供には使用しない:
デュタステリドは、特に妊娠中の女性に対して危険です。胎児に対して深刻な影響を与える可能性があるため、女性や子供には処方されません。
・肝機能障害のある人は注意が必要:
デュタステリドは肝臓で代謝されるため、肝機能に問題がある場合は使用に際して慎重な判断が求められます。