パロキセチン

10mg 600 円/1錠
20mg 900 円/1錠
パロキセチンは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の一種で、主にうつ病、パニック障害、社会不安障害、強迫性障害(OCD)などの精神疾患の治療に使用される抗うつ薬です。パロキセチンは「パキシル」という商品名でも知られています。
パロキセチンは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの再取り込みを阻害することで作用します。セロトニンは、気分や感情の調整に重要な役割を果たしており、セロトニンの不足やバランスの乱れがうつ病や不安障害の原因となることがあります。パロキセチンはセロトニンの濃度を高め、そのバランスを改善することで、症状を軽減します。
使用方法
パロキセチンは通常、1日1回、食事の有無にかかわらず服用します。効果が現れるまでに数週間かかることがあり、症状が改善するまで継続的に服用する必要があります。医師の指示に従い、徐々に投与量を調整することが推奨されます。
副作用
パロキセチンの主な副作用には以下が含まれます:
・吐き気
・眠気や不眠
・口渇
・性機能障害(リビドーの低下、射精障害など)
・頭痛
また、稀にですが、服用初期に不安や自殺念慮が増加することがあります。そのため、治療開始直後は医師の監視が特に重要です。
禁忌と注意事項
パロキセチンは、モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)との併用が禁忌です。また、パロキセチンを突然中止すると、離脱症状(めまい、焦燥感、感情の不安定など)が現れることがあるため、医師の指導のもとで徐々に減薬することが必要です。
長期使用とリスク
パロキセチンは、長期使用により依存や耐性が形成される可能性があるため、定期的に医師と治療効果やリスクを評価しながら使用することが推奨されます。
パロキセチンは効果的な治療法である一方、副作用や使用上の注意点も多いため、使用する際は医師の指示を厳守し、定期的なフォローアップを受けることが重要です。