◆性病とは★
性病(STD)とは
Sexually Transmitted Disease――性行為によって感染する病気のことです。
性の病気は一般的に性病と呼ばれていますが、1999年に感染症法が制定され、「性感染症」と呼ばれる様になりました。
「性感染症」になり、規定される病気の種類も増えました。原因微生物には、細菌、ウイルス、原虫、かびなど多種多様です。

細菌によって起きる疾患としては、淋菌感染症、非淋菌性、非クラミジア性感染症、軟性下疳; ウイルスによって感染する疾患としては性器ヘルペス、ヒトパピローマウイルス(HPV)による尖圭コンジローム、HIV感染症、B型肝炎、C型肝炎; 原虫または虫の仲間によって引き起こされる疾患は膣トリコモナス感染症、疥癬、ケジラミ症; その他の微生物によって感染する疾患は性器クラミジア感染症、性器カンジダ症、そけいリンパ肉芽種、梅毒などがあります。特に、尖圭コンジロームは子宮頸がんとの関係が深く、最近注目されています。
特に、痛みなどの自覚症状(自分で感じる症状)が出にくい病気が増えています。

オーラルセックスなど性の多様化により、性器ばかりでなく咽頭、直腸などにも菌が存在することや、自覚症状がない性行為感染症患者が性感染症(性病)を増加させる一因となっています。
特に日本で感染者数が一番多いSTD――性器クラミジア感染症は女性が感染しても自覚症状が出にくいため、知らない間に感染していたり、知らない間に感染させてしまうことが多くなります。一般に女性の80%、男性の50%に症状が出ないといわれています。クラミジアと同様に淋菌感染症も増加傾向になります。

STDを治療しないでいると
●不妊症の原因になります
男女とも不妊症の原因になる場合があります。妊婦が感染した場合は流産や早産の原因になるかもしれません。
●子供に感染します
母親から子供の感染(母子感染)する可能性があります。肺炎や失明の原因となったり、死にいたることもあります。

不妊症になる可能性があるSTD
性器クラミジア感染症、淋菌感染症、膣トリコモナス症

出産時に感染の可能性があるSTD

性器クラミジア感染症、淋菌感染症、HIV感染症/エイズ、梅毒、性器カンジタ症、膣トリコモナス症、性器ヘルペス、尖形コンジローム、B型肝炎・C型肝炎、サイトメガロウイルス感染症

出産後に感染の可能性があるSTD

ケジラミ症
性病・性感染症の多くは早めに発見して早めに治療すればきちんと治すことができます。少しでも異常があった場合は、念のため恥ずかしがらずに病院で検査を受けて治療しましょう。


性病の種類
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