◆トリコモナス感染症 トリコモナス原虫が原因で、女性の膣や、子宮頸管、尿道、膀胱などに寄生する虫で、女性の性感染疾患者の1.8%が膣トリコモナス症です。女性は特徴のある症状を出しますが、男性の場合、全く症状を出さないケースがほとんどです。性行為による感染が主ですが、下着、タオル、便器、浴槽での感染の可能性があります。よって、性交経験のない女性や幼児にも感染することがあります。男性は感染する確率低いが主に感染するところは尿道で、性行為により感染します。 症状 女性:黄色っぽいおりものが増加し、外陰や膣が強い刺激と痒みです。特におりものに関しては、悪臭を出すときがあります。 治療せずにほっておくと炎症が卵管まですすみ、不妊症や早産、流産まねく可能性もあります。ただし、症状のない感染者が20〜50%とも言われています。 男性:殆どない。出る場合は排尿時の痛みや膿など淋病の症状に似ていて尿道炎というケースが多いです。 検査について 尿検査で分泌物にトリコモナスの存在を確認します。女性では膣分泌物の顕微鏡検査をします。 治療法 男性:メトロニダゾール内服 女性:メトロニダゾール内服、また、メトロ二ダゾールの膣剤、またはその併用 |