淋菌感染症

淋菌という細菌が粘膜に侵入し感染することで発症する病気です。
性器クラミジア感染症の次に多い性感染症です。
セックス、アナルセックス、フェラチオなど性行為により感染します。
風俗女性のフェラチオによる、口からの感染が増加しています。
一回のセックスでの感染率が100%近いと言われています。
出産時の母子感染もあります。
淋菌感染症はクラミジアとの同時感染が20~30%と高く、女性の場合は無症状が多いため、知らないうちにパートナーへ感染させることもあります。
治療せずにほっておくと、男性は無精子症、女性では不妊症や子宮外妊娠の原因となります。
症状
- 男性
- 排尿時の痛み、尿道の痒みや熱感などが出てきて、尿道からの分泌物や粘液、膿がでます。
ひどい場合はペニス全体が腫れあがり、発熱や激しい痛み、放っておくと、尿道炎・前立腺炎・血精液症・精巣上体炎を引き起こし、男性不妊症になることもあります。
また、まったく無症状のことがあり、この場合知らない間に相手に感染させてしまうことになります。
- 女性
- おりものが増える、陰部が痒くなり、緑黄色の濃いおりもの、悪臭など。 尿道から膿がでるといった症状がでる場合があります。これを放っておくと子宮内膜炎や卵管炎を引き起こし、子宮外妊娠や卵管性不妊症の原因となります。また、約8割の女性が無症状です。
咽喉への感染
オーラルセックスなどにより咽頭の淋菌感染が増加して、咽頭炎や扁桃腺炎の原因にもなっています。女性が男性に対してフェラチオした場合、男性の性器から女性に咽頭に感染する可能性と女性の咽頭から男性の性器に感染する可能性があります。
- 症状
- 咽の腫れや痛みや発熱など無症状または慢性の扁桃腺炎を引き起こすことがあります。