性病について(性病の種類・説明) | 千葉クリニック性病科(性感染症内科)

性病の種類・説明

STD(性感染症)

STDとはSexually Transmitted Disease――性行為によって感染する病気のことです。性の病気は一般的に性病と呼ばれていますが、1999年に感染症法が制定され、「性感染症」と呼ばれる様になりました。
「性感染症」になり、規定される病気の種類も増えました。原因微生物には、細菌、ウイルス、原虫、かびなど多種多様です。

細菌によって起きる疾患としては、淋菌感染症、非淋菌性、非クラミジア性感染症、軟性下疳; ウイルスによって感染する疾患としては性器ヘルペス、ヒトパピローマウイルス(HPV)による尖圭コンジローム、HIV感染症、B型肝炎、C型肝炎;  原虫または虫の仲間によって引き起こされる疾患は膣トリコモナス感染症、疥癬、ケジラミ症; その他の微生物によって感染する疾患は性器クラミジア感染症、性器カンジダ症、そけいリンパ肉芽種、梅毒などがあります。特に、尖圭コンジロームは子宮頸がんとの関係が深く、最近注目されています。
特に、痛みなどの自覚症状(自分で感じる症状)が出にくい病気が増えています。

オーラルセックスなど性の多様化により、性器ばかりでなく咽頭、直腸などにも菌が存在することや、自覚症状がない性行為感染症患者が性感染症(性病)を増加させる一因となっています。
特に日本で感染者数が一番多いSTD――性器クラミジア感染症は女性が感染しても自覚症状が出にくいため、知らない間に感染していたり、知らない間に感染させてしまうことが多くなります。一般に女性の80%、男性の50%に症状が出ないといわれています。クラミジアと同様に淋菌感染症も増加傾向になります。

STDを治療しないでいると
●不妊症の原因になります
男女とも不妊症の原因になる場合があります。妊婦が感染した場合は流産や早産の原因になるかもしれません。
●子供に感染します
母親から子供の感染(母子感染)する可能性があります。肺炎や失明の原因となったり、死にいたることもあります。

不妊症になる可能性があるSTD:性器クラミジア感染症、淋菌感染症、膣トリコモナス症
出産時に感染の可能性があるSTD:性器クラミジア感染症、淋菌感染症、HIV感染症/エイズ、梅毒、性器カンジタ症、膣トリコモナス症、性器ヘルペス、尖形コンジローム、B型肝炎・C型肝炎、サイトメガロウイルス感染症
出産後に感染の可能性があるSTD:ケジラミ症
性病・性感染症の多くは早めに発見して早めに治療すればきちんと治すことができます。少しでも異常があった場合は、念のため恥ずかしがらずに病院で検査を受けて治療しましょう。


  ▼よく聞く性感染症
性器クラミジア感染症
尖圭コンジローム
梅毒
C型肝炎
淋菌感染症
ヘルペス
カンジタ症
トリコモナス感染症
エイズ(HIV)
ケジラミ症
B型肝炎
A型肝炎

 


■性器クラミジア感染症

クラミジア・トラコマティスという細菌が感染して起こる性感染症です。現在の日本において感染者数が一番多いSTDです。一回のセックスでの感染率がほとんど100%近いのが特徴です。セックス、アナルセックス、フェラチオなどにより感染します。フェラチオによる、口からの感染が増加しています。女性では80%、男性では50%に感染症状が現れないので、知らないうちに感染し、知らないうちにパートナーに感染させることもあります。治療せずに放っておくと、女性では不妊症や子宮外妊娠の原因となります。妊婦さんが感染していたら流産や早産の原因になります。男性では睾丸が腫れ上がる副睾丸炎や慢性前立腺炎になったりします。不妊症(閉塞性無精子症)になる可能性があります。クラミジアに感染していると、エイズウイルスの感染率が3~5倍も高まります。
早期発見・早期治療が大切です!

症状
男性:尿道の痒みや違和感や、尿道からの分泌物(膿)や軽い排尿痛や精巣上体の腫れや軽い発熱や痛みなど

女性:オリモノの増加や不正子宮出血や下腹部の違和感や性交時の痛みなど

咽喉への感染
オーラルセックスなどにより、咽のクラミジア感染が増加しています。女性が男性に対してフェラチオした場合、男性の性器から女性の咽に感染する可能性と女性の咽から男性の性器に感染する可能性があり、咽頭炎などを起こし、慢性の扁桃腺炎になることもあります。

症状
咽の腫れや咽の痛みや発熱など

検査について
核酸培養増幅法(PCR法)を用います。

男性:初尿(出はじめのおしっこ)を検査します。

女性:子宮頸管からの分泌物を検査します。――30分で分かる検査(LCR法)があります。

咽頭感染:咽頭周辺のぬぐい液を調べます。

※ 症状が出ていない状態でもパートナーに感染させる可能性があります!

治療法
①マクロライド系抗生物質の内服(ジスロマック一回内服で90%陰性になります。)
②ニューキノロン系の抗菌剤の内服

 

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■淋菌感染症

淋菌という細菌が粘膜に侵入し感染することで発症する病気です。性器クラミジア感染症の次に多い性感染症です。セックス、アナルセックス、フェラチオなど性行為により感染します。風俗女性のフェラチオによる、口からの感染が増加しています。一回のセックスでの感染率が100%近いと言われています。出産時の母子感染もあります。淋菌感染症はクラミジアとの同時感染が20~30%と高く、女性の場合は無症状が多いため、知らないうちにパートナーへ感染させることもあります。治療せずにほっておくと、男性は無精子症、女性では不妊症や子宮外妊娠の原因となります。

症状

男性

排尿時の痛み、尿道の痒みや熱感などが出てきて、尿道からの分泌物や粘液、膿がでます;ひどい場合はペニス全体が腫れあがり、発熱や激しい痛み、放っておくと、尿道炎・前立腺炎・血精液症・精巣上体炎を引き起こし、男性不妊症になることもあります。また、まったく無症状のことがあり、この場合知らない間に相手に感染させてしまうことになります。

女性
おりものが増える、陰部が痒くなり、緑黄色の濃いおりもの、悪臭など。尿道から膿がでるといった症状がでる場合があります。これを放っておくと子宮内膜炎や卵管炎を引き起こし、子宮外妊娠や卵管性不妊症の原因となります。また、約8割の女性が無症状です。


咽喉への感染
オーラルセックスなどにより咽頭の淋菌感染が増加して、咽頭炎や扁桃腺炎の原因にもなっています。女性が男性に対してフェラチオした場合、男性の性器から女性に咽頭に感染する可能性と女性の咽頭から男性の性器に感染する可能性があります。

症状
咽の腫れや痛みや発熱など無症状または慢性の扁桃腺炎を引き起こすことがあります。

検査について
細菌顕微鏡検査やPCRでの菌に遺伝子を検出する方法LCR法 と淋菌培養法

男性:初尿または尿道擦過診検査
女性:子宮頸管からの分泌物を検査します。
咽頭感染:咽頭周辺のぬぐい液を調べます。
※症状が出ていない状態でもパートナーに感染させる可能性があります!

治療法
ペニシリンなど抗生剤や抗菌剤の服用や、注射併用によっての治療ができます。
カップルでの治療も必要です。

 

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■エイズ(HIV)

エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスが、人間の血液に入って起こる感染症です。HIV感染してからAIDSを発症するまでに6ヶ月~15年、平均10年ぐらいかかると言われています。この間に、HIVが徐々に増えていき、免疫の働きが少しずつ低下していきます。感染初期は、すぐにエイズを発症するわけではなく、自覚症状もほとんどありません。したがって、検査を受けない限り、感染者自身もHIVに感染したことに気付きません。感染していても特徴的な症状が出ていない人をHIV感染者といいます。一度発病すると半数以上の方が1年以内でなくなってしまう恐ろしい病気です。ですから、もしかしたら、潜在的に病気にかかっている人に数は非常に多いかもしれません。しかも、完璧な治療法がまだ発見されていないのですが、AIDSを発症する前にHIV感染が診断されればAIDSになるまでの期間を延長することができるようになりました。この数年間はHIV治療継続している人でHIVを発症した人はほとんどいません。 早期発見、早期治療がとても大切です!

HIVの感染源となるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳です。

その感染経路は、性行為・母子感染・血液感染の3つです。

(1)性行為による感染
   性器、肛門、口を介して

(2)母から子への母子感染
   妊娠、出産、授乳をとおして

(3)血液による感染
   注射器の共用
(麻薬の静脈注射の使いまわし打ちなど)
輸血(*)

症状
1.
人によって感染してから1~4週後位で、発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎症状、倦怠感、 発疹、筋肉痛、関節痛、下痢、頭痛など風邪のような症状が現れますが自然治癒するので気づかないことがほとんどです。
それとも、まったく症状がない人がいます。
2.
感染していても無症状の時期が5~15年(平均10年)続く。ここでも自覚症状はないが徐々に免疫機能が低下して
いる。
3.
免疫力低下のため発熱・疲れやすくなり、下痢・リンパ節腫脹や体重減少などの全身症状が出てくる。この時期を通過せずにHIV(エイズ)に進行する場合もある。
4.
免疫力が殆どなくなっているため、健康な人では問題にならない種類のカビ、原虫、細菌、ウイルスなどによる日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害など、様々な症状を引き起こします。
5.
褐色の斑点が全身にでます。この斑点は、内臓にまで現れています。よくいわれるエイズの象徴的な症状です。
この頃には、もう免疫力がほとんどなくなっているため、あとは何かの病気に感染するのを待つだけという状態です。

最終的には、カリニ肺炎やカポジ肉腫など様々な病気に感染して亡くなることになります。
もしかしたら__と思ったら、一度、血液検査を受けてみた方が良いでしょう。

15分で血液検査の結果がわかります。
リアルタイム潜伏期1週間でわかる検査もあります。

 

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■尖圭コンジローム

尖圭コンジロームとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が感染して起こる性感染症です。性器や肛門周辺に乳頭状のイボができ、痒みや痛みはない場合が多いです。主にセックス、フェラチオなど性行為により感染しますが皮膚や粘膜の小さな傷口から侵入して感染することもあります。母子感染する可能性もあり、新生児に産道感染することもあります。このウイルス中に良性型と悪性型に分けられます。尖圭コンジロームは良性型HPVが感染源です。最近、悪性型HPVの感染が若者の間で広がりはじめ、子宮ガン、陰茎ガンの発生が増加しているといわれています。HPVウイルスが原因と思われる子宮頸がんワクチンの予防注射できました。当院でも接種できます。

症状
男性、女性ともに同じような症状がでます。
肛門内や肛門のまわり、尿道口にも「乳頭状」、「カリフラワー状」、また「ニワトリのとさかのような」イボができます。軽い痛みや痒みがある場合もありますが、自覚症状はほとんどありません。

検査について
ほとんどの場合は、視診でわかってしまいます。
お医者さんでなく、素人であっても特徴さえ知っていれば一眼でわかるぐらいですから。
詳しい診察であれば、膣拡大鏡で調べたり、細胞をとってDNA判定を行うこともあります。

治療法
液体窒素や炭酸ガスレーザーで焼きます.。自宅で塗るベセルナクリームでも治療できます。ポドフィンや5-FU軟膏塗布も併用します。
●凍結療法・・・液体窒素で凍らせる
●炭酸ガスレーザー蒸散(じょうさん)・・・レーザー光線を照射します。

 

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■ヘルペス

ヘルペスとは単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染する病気です。唇などに上半身にできるもの「ヘルペス1型」と性器など主に下半身にできるもの「ヘルペス2型」があり、性器、口、口唇周囲、肛門などから感染します。最近はフェラチオなどのオーラルセックスにより、口から性器、性器から口への感染が増加しています、母子感染もあります。性器ヘルペスの潜伏期間は2日から10日と言われているけど実は感染しても発症する場合としない場合があるの。感染しても8割以上の人は無症状で、これはその人の免疫力や体力に関係していて、体力の落ちたときなどに症状が出る場合が多いです。この病気の最大の特徴は再発率が高いことです!一度の感染が、一生の付き合いになってしまうこともあるので、十分気をつけなければなりません。
クラミジアや淋病につづいて感染者数第三位の性感染症です。

病状
性器や肛門に小さな水ぶくれや潰瘍ができ、それが破れると潰瘍が多発し、それが2週間ほどつづき、消えます。発熱をともなうこともあります。ことに女性の場合、腟前庭に潰瘍ができると尿が滲みて、排尿時の苦痛に悩まされます。

検査について
目視でほとんど診断できますが、血液検査と水泡や潰瘍からの分泌物内のウィルスを確認することもありますが、ヘルペスウイルス陽性でも半分以上はヘルペス発症しません。

治療法
抗ウィルス薬を飲んだり、患部に塗ったりします。
①バラシクロビルの内服。1日2回を5日間(初発型では症状により延長)。
②ビダラビン軟膏の局所塗布(再発型で病変が小さく症状が軽い場合)。
③アシクロビルの点滴静脈内注射(症状の強い場合)。

 

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■ケジラミ症

ケジラミ症とは、シラミの一種であるケジラミが陰毛などの体毛に感染して起こる性感染症です。ケジラミの体長は1mm~2mm程度と肉眼でも感染しているか判別できます。1匹のケジラミが感染すると1ヶ月の間に30~40のたまごを生みます。主に陰毛に寄生して人間の血を吸います。性行為時の接触感染がほとんどですが、接触の多い母子間、また毛布やタオルなどを介して、間接的に感染することもあります。

症状
カユミが主症状です。

治療法
千葉クリニックではネグホン(水薬)を使います。毛を剃る必要はなく虫と卵も死にますので市販の薬局で売っているスミスリンパウダー、シャンプーのように数日おいて二度付けする必要はありません。

 

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■梅毒

梅毒トレポネーマという細菌に感染することで発症する病気です。皮膚や粘膜の傷を通して病源菌が侵入し、血液中に入って全身に広がります。感染者が妊婦の場合は、胎児に感染しますので、要注意です。主にセックス、アナルセックス、フェラチオなど性行為により感染します。また、稀ですが、唾液や血液に触れることで感染することがあります。キスや軽いペッティングでも感染の可能性はあります。昔は恐ろしい性感染症で、今ではペニシリンなど効果的な薬発見されて、早期発見、早期治療すれば、簡単に治すことができる様になりました。

症状
第1期
感染して約3週間~3ヶ月で、体に痛みのない丘疹(しこり・潰瘍)ができて、口の周り、性器、手、肛門、乳房など様々な所に現れます。ももの付け根のリンパ筋が腫れたりしてきます。これらの症状は放置しておくと2~3週間で消えます。病原菌が血液に入って、全身に広がります。

第2期
感染して約3ヶ月で、トレポネーマは血行性に全身に散布され、体幹、四肢、顔面などに痒みも痛みもない赤い斑点が現れたり、硬く盛り上がったイボができたり、口内炎のようなできものができたり、・・・このできものが破れるとここから梅毒トレポネーマが一杯の分泌物が出てきて、性行為している間に相手に感染させやすくなってしまう。また、梅毒性脱毛も発症し、頭毛が不均一に抜けるという、特徴もあります。これらの症状は3ヶ月から3年続き、自然に消えます。その後しばらく無症状が続きます。

第3期
感染して3年以上で、様々な器官にゴム腫がでたり、麻痺、性的不能、呆け、梅毒疹などが、体のあちこちに現れます。

第4期
感染して10年以上経つと、血管炎、大動脈瘤、進行性麻痺、痴呆などの症状を呈します。

日本人の場合はほとんどの人が抗生物質を飲むので上記症状が出たり、進行することは、あまりなく無症状がほとんどで、分からないことが多いのです!

検査について
血液検査:梅毒TPHA法、梅毒RPR法:3,700円。
迅速30分検査:6,300円。

治療法 
ペニシリン抗生剤服用で8週間ぐらいで完治します。

 

 

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■カンジタ症

カンジダとは、真菌というカビの一種のカンジダ菌が異常増殖して発症する炎症のことです。性行為による感染もありますが、もともと人が体内(膣内、膣管など)に持っていることが多い菌で、症状がでる「自己感染」もあります。女性に特有の疾患です。また、男性に症状が表れるのは少ないと言われています。
男性は、性器にカンジタ菌を保有していても症状がほとんどでません。
性器カンジダ症のすべてが性感染症といえるワケではないけど、性行為で移るケースもあるという事で性感染症の中に入れられています。また、包茎、糖尿病、ステロイド剤の投与などが原因で、症状がでることもあります。

症状
男性:尿道口が赤くなる。痒みがある。まれに尿道炎を起します。

女性:外陰部や膣にひりひりとする掻痒感など、ヨーグルトもしくは酒粕状のおりものの増加、性器の炎症(灼熱感、痛み)、性交痛、排尿障害

検査について
顕微鏡で検査します。その場で分かります。

治療法
膣内に薬を入れたり、内服薬を飲んだリ、もしくは軟膏を塗れば症状はなくなります。

 

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■B型肝炎

B型肝炎とはB型肝炎ウイルス(HBV)に感染して起こる肝臓の病気です。B型肝炎はアジア、アフリカで多いと考えられています。感染経路は性行為による感染、血液による感染、母子感染があげられます。B型肝炎は慢性化する確立は低いものの劇症化する恐れがある肝炎で、劇症化するとかなり高い死亡率になってしまう怖い病気です。

症状
全身の倦怠感、食欲がない、微熱程度の発熱、関節痛、赤褐色(赤く濃い色)の尿がでる、黄疸(体や白目が黄色っぽくなる)など、しばらくすると、便が白くなったり、尿が黒っぽくなったり、白眼の部分が黄色くなったりします。これは肝臓がやられている証拠です。

検査について
血液検査にてB型肝炎ウイルスに感染しているか調べます。

治療法
感染予防にはワクチンが有効ですが、特に治療方法はなく、安静にしておれば90%以上は自然と完治し、10%足らずは肝癌、肝硬変へ移行します。

 

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■C型肝炎

C型肝炎とはC型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって起こる肝臓の病気です。昔、主に輸血による感染が主感染源でしたが、最近の主な感染経路は、性行為で感染することが多くなっています。他にも、麻薬などの注射の回しうちやC型肝炎ウイルス保有者が使用したピアスやかみそりなども感染する場合があります。性産業従業者のC型肝炎ウイルス抗体の陽性率は同年代の一般女性の8~10倍と報告されています。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ少しぐらいの肝臓の変化があっても自覚症状を表に表さない場合が多く、肝炎の中でも慢性化の傾向が強く「肝癌」や「肝硬変」へ移行することが多く、もっとも注意が必要と言われています。

症状
多くの場合は、自覚症状がほとんどありません。あっても、だるい、食欲がない、尿の色が濃いなどです。C型肝炎は症状が軽いものの、感染者の7割前後は慢性化し、肝硬変から肝臓ガンに進む可能性が高いので、注意が必要です。

検査について
血液検査でC型肝炎ウイルスの有無を確認します。なお感染直後だとウイルスの確認が困難な場合もあります。

治療法
大きく分けて、抗ウイルス療法と肝庇護療法の2種類があります。治療方法は身体の状態、C型肝炎の病期、活動度の他に、血液中のC型肝炎ウイルスの量、HCVの遺伝子型などにも左右されます。

 

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■トリコモナス感染症

トリコモナス原虫が原因で、女性の膣や、子宮頸管、尿道、膀胱などに寄生する虫で、女性の性感染疾患者の1.8%が膣トリコモナス症です。女性は特徴のある症状を出しますが、男性の場合、全く症状を出さないケースがほとんどです。性行為による感染が主ですが、下着、タオル、便器、浴槽での感染の可能性があります。よって、性交経験のない女性や幼児にも感染することがあります。男性は感染する確率低いが主に感染するところは尿道で、性行為により感染します。

症状
女性:黄色っぽいおりものが増加し、外陰や膣が強い刺激と痒みです。特におりものに関しては、悪臭を出すときがあります。
治療せずにほっておくと炎症が卵管まですすみ、不妊症や早産、流産まねく可能性もあります。ただし、症状のない感染者が20~50%とも言われています。

男性:殆どない。出る場合は排尿時の痛みや膿など淋病の症状に似ていて尿道炎というケースが多いです。

検査について
尿検査で分泌物にトリコモナスの存在を確認します。女性では膣分泌物の顕微鏡検査をします。

治療法
男性:メトロニダゾール内服
女性:メトロニダゾール内服、また、メトロ二ダゾールの膣剤、またはその併用

 

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■A型肝炎

A型肝炎ウイルス(HAV)は感染者の便の中に排出され、飲食物などを経由して未感染者の口から感染します。
A型肝炎ウイルスの感染力はきわめて強いものです。
生の魚介類(特にカキ)や衛生状態の悪い土地での生水からの感染もあります。
性行為では肛門性交や口腔性交により、口からウイルスが入って感染します。
便の中に排出されたウイルスが、アナルセックスやオーラルセックスなどにより口から感染します。

症状
発熱、全身倦怠(だるさ)、吐気、嘔吐、黄疸(体や白目が黄色っぽくなる)など、B型、C型と比べて38℃以上の発熱を出す場合が多くみられます。
以上の症状が1~2週間続きます。他の急性ウイルス性肝炎と比べて、症状が強いのが特徴です。

治療薬
感染予防にはワクチンが有効ですが、治療薬はなく、安静のみです。

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